今年の東京ヤクルトのルーキーイヤー1年目を終えた廣岡大志選手。
高卒ルーキーながらシーズン終盤にはプロ初ホームランをを放ち、2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人2世との期待が高まっています。
果たして2017年の来季に覚醒するのでしょうか。
廣岡大志の経歴・生い立ち
廣岡選手は1997年4月9日生まれ、大阪府大阪市出身です。
小学校4年の時から硬式野球を始め、中学では3年生の11月にアジアチャレンジマッチの日本代表にも選ばれ、5番サードでスタメンを張りました。
廣岡 大志(ひろおか たいし)-東京ヤクルトスワローズ (2016 – )
生年月日 | 1997年4月9日(19歳) |
出身地 | 大阪府大阪市 |
身長 | 183cm |
体重 | 81kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 智辯学園高〜2015年 ドラフト2位 |
備考 | 遠投100m 50m6秒3 |
高校は今春の選抜高校野球で初優勝を遂げた奈良の強豪・智辯学園高校に進学。
強豪校にもかかわらず1年の秋からはサードのレギュラーとして定着しています。
2年生の時には春夏ともに甲子園に出場し、外野の間を抜けるような長打を放ち、パワーのあるところを見せ付けました。
けしてがっちりした体型ではないものの、しっかりとしたスイングをすることができ、高校通算25本塁打を記録しています。
第86回選抜高校野球大会 (2014年)廣岡選手2年生時の試合結果
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 三重(三重県) | ○ | 7-2 |
二回戦 | 佐野日大(栃木県) | ● | 延長10回 4-5 |
第96回全国高校野球選手権大会 (2014年)廣岡選手2年生時の試合結果
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 明徳義塾(高知県) | ● | 4-10 |
甲子園打撃成績
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 三振 |
---|---|---|---|---|---|---|
14春・夏 | 3 | .308(13打数4安打) | 2 | 1 | 0 | 1 |
2015夏予選 打撃成績
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 長打率 |
---|---|---|---|---|---|---|
15夏・予選 | 2 | .667(6打数4安打) | 3 | 1 | 0 | 1.167 |
荒削りな側面はあるものの、パンチ力ある打撃が魅力であり、そこがプロスカウトの視線を集め、東京ヤクルトがドラフト2位で指名し、入団に至ったのです。
2015年 ドラフト
1位 | 原 樹理 | 投手 | 東洋大学 |
2位 | 廣岡 大志 | 投手 | 智辯学園高 |
3位 | 高橋 奎二 | 内野手 | 龍谷大平安高 |
4位 | 日隈 ジュリアス | 投手 | 高知中央高 |
5位 | 山崎 晃大朗 | 外野手 | 日本大学 |
6位 | 渡邉 大樹 | 内野手 | 専大松戸高 |
山田2世を目指す廣岡大志の能力は?
東京ヤクルトで2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人選手。
その東京ヤクルトに入団した廣岡大志選手。
実は、廣岡選手の打撃フォームは山田選手そっくりと言われるほど。左足を高く上げる打撃フォームは、確かに山田選手を思わせるものです。
スイングも鋭く、それもまた山田選手そっくりといったところ。
プロ1年目の今季はイースタンリーグで113試合に出場しました。
打率は.218で、114個の三振を喫しショートを中心にサードも守る機会があった守備では26個の失策を喫しました。
課題だらけではありますが、その中で光るのはやはり長打力。
2軍ではチーム唯一の2ケタ本塁打となる10本塁打を記録しました。
2016ファーム打撃成績
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 三振 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年(19) | 113 | .218(404打数88安打) | 47 | 10 | 0 | 141 |
そこが評価されて、シーズン終盤には1軍昇格を果たし、スタメン出場した試合も。
その中でプロ初本塁打を放ち、わずか2試合の出場ながら、7打数3安打1本塁打3打点という成績を残しました。
オフにはU-23ワールドカップにも日本代表として出場し、決勝戦では3ランホームランを放ち、優勝に貢献しました。
パワーに関しては、現状でも1軍で通用するところを見せました。
シーズン終盤とはいえ、1年目から1軍での出場機会を与えられたのは、真中監督の期待の高さの表れなのでしょう。
NPB年度別打撃成績
2015年(18歳) ドラフト2位 契約金:5000万
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年(19) | 2 | .429(7打数3安打) | 3 | 1 | 0 | 600万 |
2017年覚醒なるか?
山田2世と呼ばれるゆえんは、何といっても打撃フォームがそっくりということでしょう。
さらに山田選手と同じ内野手であるということ。
二遊間を守る選手はしぶといアベレージヒッターが多いイメージですが、それを覆す抜群のパワーも持ち合わせた選手という点でも似ているかもしれません。
しかし、打撃フォームはそっくりでも、現時点では守備、打撃、走塁とすべての面で山田哲人選手との差はあまりに大きいのが現状。
山田選手がプロ初出場、初本塁打を放ったのは2年目のこと。
つまりその点では廣岡選手が上回っています。
スタートの時点で考えると、廣岡選手が一歩リードといったとことでしょう。
今季、ショートのポジションは大引選手が中心でした。
それでもショートでの出場試合数は99試合と、けしてレギュラーが固定されているわけではありません。
大引 啓次(おおびき けいじ)-東京ヤクルトスワローズ (2015 – )
生年月日 | 1984年6月29日(32歳) |
出身地 | 大阪府大阪市住吉区 |
身長 | 178cm |
体重 | 84kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 法政大学〜2006年 大学生・社会人ドラフト3巡目 |
プロ通算:10年 | 試1091 率.251(3484打数875安打)本37 点299 盗63 |
そう考えると、廣岡選手にも十分に2年目、レギュラーを奪えるチャンスはあるでしょう。
まとめ
山田2世と呼ばれる廣岡選手。
もし、廣岡選手が山田選手に匹敵する選手に成長したながら、東京ヤクルト打線は計り知れない強力打線となります。
なんせ、トリプルスリーが狙えるような長距離砲が2人も打線にいるのですから。
そうなれば今季は5位に沈んだチームも、打線の力で再浮上が狙えるかもしれません。
廣岡選手が果たして山田2世に相応しい成長曲線を描けるのか注目されます。