天理高校野球部は奈良県の名門校、甲子園の常連校でもあります。
2017年夏の甲子園本戦でも持ち前の勝負強さを見せ、ベスト8進出を決めました!
奈良予選も含め圧倒的な強さを見せるような試合は少ないのですが、競り勝てる地力の高さは古豪らしく盤石。
夏の甲子園 結果 ( 2017年成績 )
回戦・対戦校 | |||
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二回戦 | 大垣日大(岐阜) | ○ | 6-0 |
三回戦 | 神戸国際大付(兵庫) | ○ | (延長11回)2-1 |
準々決勝 | 明豊(大分) | ○ | 13-9 |
準決勝 | 広陵(広島) | ● | 9-12 |
天理高校の実績は?
全国大会の戦績 -天理(奈良県)2年ぶり28回目の出場
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 23回 | 27勝22敗 | 1 | 0 | 1 |
夏の選手権 | 28回 | 48勝26敗 | 2 | 0 | 3 |
甲子園通算 | 51回 | 75勝48敗 | 3 | 0 | 4 |
春の選抜23回、夏の甲子園今回で28回目、優勝3回と名門校に相応しい実績。
ここ数年は智弁学園と奈良代表の座を競い合っています。
過去10年夏出場回数
天理(5回) | 第91回・第92回・第94回・第97回・第99回 |
智弁学園(4回) | 第90回・第93回・第96回・第98回 |
2017年今年は秋季大会、春季大会で奈良大付高に敗れ、智弁学園の台頭と共に県内のレベルも上がっています。
奈良予選の戦い ( 2017年 )
夏の県予選も決して楽な道のりではありませんでした。
準決勝の相手だった選抜出場の強豪・智弁学園との試合では8-7の壮絶な打撃戦の末に勝利。
決勝でも2度の敗北を喫している奈良大付高校相手に2-1の接戦を制しての本戦出場でした。
高円戦 ( 準々決勝 )
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
● 高円 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||||
○ 天理 | 0 | 1 | 10 | 0 | X | 11 |
智弁学園戦 ( 準決勝 )
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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● 智弁学園 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3 | 7 |
○ 天理 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 8 |
奈良大付高戦 ( 決勝 )
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
● 奈良大付 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
○ 天理 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 |
予選、本選を通じて、高い守備力を誇り同時に智弁学園相手に打ち勝てる打力も備え攻守とも安定した力があります。
春季大会ではベスト4に終わったものの、これまでの戦いぶりを見る限り、全国屈指、古豪復活の兆しが見えています。
選手権奈良大会 ( 2017年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
二回戦 | 香芝 | ○ | 3-2 |
三回戦 | 法隆寺国際 | ○ | 9-3 |
準々決勝 | 高円 | ○ | (5回コールド)11-1 |
準決勝 | 智弁学園 | ○ | 8-7 |
決勝 | 奈良大付 | ○ | 2-1 |
また天理の監督を務める中村良二さんは2015年から監督に就任、そこからわずか2年目にして甲子園の舞台に導きました!
中村 良二(なかむら りょうじ)- 近鉄バファローズ (1987 – 1996) 阪神タイガース (1997)
生年月日 | 1968年6月19日歳) |
出身地 | 福岡県三井郡北野町(現:久留米市) |
身長 | 180cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 一塁手 |
投打 | 左投右打 |
プロ入り | 天理高〜近鉄1986年 ドラフト2位 |
NPB通算:6年 | 試41 率.098(51打5安打)本0 点4 盗0 |
中村監督は、1986年天理初優勝メンバーの一人で当時は、主将兼4番打者。
この年、近鉄バファローズ へドラフト2位で入団しています。
元プロ野球経験者でもあり、プロならではの合理的な育成法を用いているのも特徴的。
天理高校の注目選手は?
天理高校の注目選手は投手だとエースの碓井涼太投手、打者では神野太樹選手ですね。
碓井投手はサイドスローから投げる多彩な変化球が持ち味で、打たせて取るピッチングを信条としています。
いわゆる技巧派なのですが、高校野球では金属バットを用いることから、速い球を打つのはタイミングさえ合えばどうにかなるものの、変化球は捉えるのに相応の技術を要することになります。
碓井涼太(うすい りょうた)3年 – 天理:170cm72kg 右右 投手
あまりいない横手投げという部分も含めると突出した球を持ってこそいませんが、相手からすると打ちにくい投手になってくるのではないでしょうか?
神野選手は通称、「天理のバレンティン」とも呼ばれる驚異的なパワーを最大の持ち味としています。
神野太樹(じんの たいき)3年 – 天理:172cm77kg 右右 外野手
逆方向にも打球が伸びていく長打力の高さはプロも注目しているほどで、ドラフト候補としても注目を集めていますね!
どうしても打撃面に目が行ってしまいがちですが、実は足も速く、肩も強いため、外野を問題なく守れる守備力も評価できるレベルにあると思います。
まとめ
天理は攻守とも安定した力を見せ、一点差ゲームをモノにできる勝負強さこそが最大のウリ。
打線に関しては問題ないと言えるだけにカギを握るのは投手陣になってくるでしょうか。