今や日本を代表する強豪校になった熊本・秀岳館高校。
今年は川端健斗投手と田浦文丸投手という左の2枚看板で春夏連続での甲子園出場も勝ち取りました。
今回は主に川端投手からバトンを受け継いで、リリーフの役割を果たしエースナンバー「1」をつけた田浦投手の経歴を見ていきます。
田浦文丸の経歴・生い立ち
田浦 文丸(たうら ふみまる)-秀岳館高校 ( 2015 – 2018 )
生年月日 | 1999年9月21日(歳) |
出身地 | 福岡県大野城市 |
身長 | 170cm |
体重 | 75kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 平野小学校〜平野中学校〜秀岳館高校 |
備考 | MAX148km スライダー・カーブ・チェンジアップ |
田浦文丸(たうら ふみまる)投手は1999年9月21日生まれ、福岡県大野城市出身です。
平野小学校1年生の時に軟式野球を始めたのが、野球との出会いでした。
小学校時代は、平野リトルジャガーズ所属。
その頃から投手で力強い腕のふりから勢いがある球を投げるリーグNO.1ピッチャーだったそうです。
その田浦投手には弟がいます。
同じ秀岳館高校の1年生に田浦由亮投手というピッチャーがいます。
世界少年野球大会の日本代表に選ばれるほどの実力があるこのピッチャー、実は田浦投手の弟なのです。
弟も兄に負けず劣らずの野球センス。
兄弟揃って高い野球能力を持っているとは凄いですね。
中学時代
小学校卒業した田浦投手は平野中学校に進学します。
そこで部活には入らず、糸島ボーイズというチームに所属し野球を続けます。
中学校2年の夏にはジャイアンツカップで準優勝を飾るなど、輝かしい実績も手にしました。
秀岳館高校 進学後
中学卒業後は熊本県下でも強豪の秀学館高校に進学。
秀岳館1年時 ( 2015年 )
1年生の時から早くもベンチ入り、秋の九州大会ではリリーフを中心に安定したピッチングを見せました。
秀岳館2年時 ( 2016年 )
翌年の春の選抜では初めて甲子園のマウンドにリリーフとして登りました。
春甲子園 投手成績 ( 2016年 )
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
2 | 4.2 | 3 | 3 | 8 | 5 | 5.79 |
2年夏の熊本県予選では先発を任されることもあり、この頃からストレートの球速も140キロ台を計測。
夏の甲子園出場を果たすとともに、その年、準決勝進出に大きく貢献しました。
夏甲子園 投手成績 ( 2016年 )
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
3 | 9.1 | 1 | 7 | 5 | 4 | 0.96 |
夏が終わり、新チームのエースとなると、先発を任される機会も増えていきました。
川端健斗投手とともに秀岳館高校の左の二枚看板として活躍。
秋季大会 投手成績 ( 2016年 )
登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
6 | 1 | 1 | 29.0 | 5 | 22 | 34 | 12 | 1.55 |
秀岳館3年時 ( 2017年 )
春甲子園 投手成績 ( 2017年 )
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
2 | 14.0 | 3 | 13 | 11 | 4 | 1.93 |
今年の夏の熊本県予選、そして2年連続で出場した甲子園では川端投手から引き継ぎ、リリーフとしての登板は中心となりました。
熊本県予選の決勝、九州学院高校との試合では自己最速の148キロをマーク。
夏甲子園 投手成績 ( 2017年 )
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
2 | 5.1 | 3 | 6 | 6 | 2 | 5.06 |
春夏 9 | 33.1 | 10 | 29 | 30 | 15 | 2.70 |
身長170cmと上背はありませんが、体重75kgと比較的がっちりした体型であることが、ストレートの球速150キロ近くまで押し上げていた要因なのでしょう。
ストレートで押しながらも、チェンジアップを使い、緩急をつけたピッチングが魅力です。
U18 投手成績 ( 2017年 )
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
6 | 13.2 | 5 | 6 | 29 | 8 | 1.32 |
2017年ドラフトの行方
U18日本代表侍ジャパンのメンバーにも選ばれた田浦投手。
170cmと小柄ではありますが、力強いストレートを投げ込んでいることから、プロスカウトからの注目も集めています。
自身は、先日プロ志望届を提出しました。
秀岳館の田浦がプロ志望届 U18W杯でも活躍 2017.09.19
日本高校野球連盟は今夏の甲子園に出場した秀岳館(熊本)の左腕田浦文丸、盛岡大付の4番比嘉賢伸、京都成章の右腕北山亘基らがプロ志望届を提出したとホームページで公表した。
小柄でも勢いのある球を投げ込むという点から、巨人の田口麗斗投手のようなタイプと評するスカウトもいるほど。
評価は高く、将来性のある左投手が欲しい球団は指名に乗り出してくるでしょう。
まとめ
同僚で、秀岳館高校の2枚看板である川端健斗投手と田浦文丸投手。
ともにU18侍ジャパンのメンバーに選ばれるほど、その素質は非常に高く評価されています。
川端投手は大学進学を公表していますが、田浦投手はプロで勝負する可能性が高そうです。
2枚看板は高校卒業をもって、進む道に違いはありますが、果たしてどのように成長していくかが注目されます。