出典:http://number.bunshun.jp/ 2015年新人王 山崎康晃投手(DeNA)
今季のルーキー勢は粒揃いで激しい新人王争いが繰り広げられるのではないか、とされていました。
今シーズンも折り返し地点を過ぎた今、果たしてルーキーの活躍ぶりはどうでしょうか。
そして新人王は誰が受賞するのか、その候補を占ってみましょう。
2016年セ・リーグ前半戦の有望株!新人選手はだれ?
今季のルーキー勢を見渡してみると、投手よりもむしろ野手の方が目立っていると言う印象を受けます。
野手注目の選手
阪神のドラフト1位・高山俊選手は開幕から1番を任され、一時は3割を越える打率と勝負強さを発揮しました。
髙山 俊(たかやま しゅん)
生年月日 | 1993年4月18日(23歳) |
出身地 | 千葉県船橋市 |
身長 | 181cm |
体重 | 86kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト1位 |
成績 | 試80 安77 率.270 本2 点31 盗4 |
2016年7月17日(日) 現在
阪神は若手を積極的に起用しており、ドラフト6位の板山祐太郎選手も、一時は1番スタメンで出場することもありました。
板山 祐太郎(いたやま ゆうたろう)
生年月日 | 1994年3月27日(22歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長 | 180cm |
体重 | 79kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト6位 |
成績 | 試29 安18 率.228 本0 点4 盗1 |
2016年7月17日(日) 現在
また、横浜DeNAの戸柱恭孝選手はドラフト4位のルーキー捕手ですが、今や正捕手の座をつかむところまで定着しています。
戸柱 恭孝(とばしら やすたか)
生年月日 | 1990年4月11日(26歳) |
出身地 | 鹿児島県肝属郡肝付町 |
身長 | 178cm |
体重 | 88kg |
ポジション | 捕手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト4位 |
成績 | 試75 安53 率.232 本1 点12 盗0 |
投手注目の選手
投手では横浜DeNAのドラフト1位左腕の今永昇太投手。
好投してもなかなかプロ初白星まで遠かったのですが、1つ勝ち始めると白星を5つ積み重ね、ルーキー投手では12球団トップの勝利数となっています。
今永 昇太(いまなが しょうた)
生年月日 | 1993年9月1日(22歳) |
出身地 | 福岡県北九州市 |
身長 | 177cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト1位 |
成績 | 登12 5勝5敗 投72.2 振74 防2.48 |
2016年7月17日(日) 現在
中日のドラフト4位・福敬登投手は、昨年まで山本昌投手がつけていた背番号「34」を継いだことで有名になりましたが、主に中継ぎで24試合に登板し、戦力となりつつあります。
福 敬登(ふく ひろと)
生年月日 | 1992年6月16日(24歳) |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
身長 | 178cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト4位 |
成績 | 登24 1勝1敗4H 投39.2 振27 防4.99 |
2016年7月17日(日) 現在
またシーズン中盤に入り、阪神のドラフト5位・青柳晃洋投手が、変則的なフォームから先発として2勝をマークし、後半戦に向けて戦力として面白い存在になってきそうです。
青柳 晃洋(あおやぎ こうよう)
生年月日 | 1993年12月11日(22歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長 | 181cm |
体重 | 79kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト5位 |
成績 | 登5 2勝1敗 投22.2 振15 防3.57 |
各球団のドラ1ルーキー診断
では、セリーグ各球団のドラフト1位はどうでしょうか。
やはり、最も結果を残している選手となると、横浜DeNAの今永昇太投手ということになるでしょう。
一時は防御率1点台という成績を残していた時期もありました。
また、5月6日の広島戦で6度目の先発でプロ初勝利を挙げると、そこから5連勝を飾りました。
ただ、やはり長いシーズンを投げるとなると疲れも出てくるのでしょう。
現在は一時戦列を離れている状況です。
今永 昇太(いまなが しょうた)
そして、ここへきて1軍で頭角を現してきたのが広島・岡田明丈投手です。
シーズン序盤には1アウトを奪っただけで6失点降板という試合もありましたが、9度目の先発となった6月25日の阪神戦でようやくプロ初勝利。
しかし、先発の一角として定着し、試合を作る安定した投球を見せています。
岡田 明丈(おかだ あきたけ)
生年月日 | 1993年10月18日(22歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長 | 185cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト1位 |
成績 | 登11 2勝3敗 投62.1 振39 防3.03 |
2016年7月17日(日) 現在
東京ヤクルトの原樹理投手は、5月1日の巨人戦でプロ初勝利をマークしましたが、なかなか勝ち星が伸びず、防御率も6点台を目前にしたところまで悪化し、2軍降格となりました。
しかし、ここまで2勝を挙げており、復調が期待されます。
原 樹理(はら じゅり)
生年月日 | 1993年7月19日(22歳) |
出身地 | 兵庫県加古川市 |
身長 | 180cm |
体重 | 79kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト1位 |
成績 | 登13 2勝8敗 投67 振33 防5.91 |
2016年7月17日(日) 現在
復調と言えば、阪神の高山俊選手は開幕からその打撃力をいかんなく発揮しました。
しかし、疲れや相手のマークなどもあって、打率は下降気味。
この壁を打ち破れるかが試される時期でしょう。
髙山 俊(たかやま しゅん)
中日・小笠原慎之介投手はセリーグのドラ1では唯一の高校生です。
5月31日の福岡ソフトバンク戦で5回1失点デビューを飾り、5試合に登板し、将来性を感じさせる投球を見せました。
小笠原 慎之介(おがさわら しんのすけ)
生年月日 | 1997年10月8日(18歳) |
出身地 | 神奈川県藤沢市 |
身長 | 180cm |
体重 | 83kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト1位 |
成績 | 登5 0勝1敗 投17 振11 防3.18 |
2016年7月17日(日) 現在
ただ、その一方で期待外れになっているのが巨人・桜井俊貴投手。
開幕直後の3月30日にプロ初登板を先発で飾りましたが、5回途中でマウンドを降り、その後は右ひじの張りで調整中です。
大学時代に急成長を見せた右腕ですが、プロでは洗礼を浴び、肘に影響が出てしまい、他球団のドラ1に比べ、完全に遅れを取った格好です。
桜井 俊貴(さくらい としき)
生年月日 | 1993年10月21日(22歳) |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
身長 | 181cm |
体重 | 86kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2015年 ドラフト1位 |
成績 | 登1 0勝4敗 投4.1 振5 防8.31 |
セ・リーグ新人王最有力候補は?
では、果たして新人王を獲得するのは誰でしょうか。
投手では10勝、野手では打率2割8分以上あたりがボーダーラインとなってくるでしょう。
開幕当初、近年稀に見る「新人当たり年」と言われていましたが、ルーキー勢は全体的に苦戦しています。
新人王の資格
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手 |
・初めて支配下登録を受けてから5年以内の選手 |
・前年までの出場が・・・30イニング以内(投手)/60打席以内(野手) |
過去10年 セ・リーグ歴代新人王
年度 | 選手 | 球団 | ポジション | 成績 | |
---|---|---|---|---|---|
2015 | 山崎 康晃 | DeNA | 投手 | 防1.92 | 2勝4敗37S |
2014 | 大瀬良大地 | 広島 | 投手 | 防4.05 | 10勝8敗 |
2013 | 小川 泰弘 | ヤクルト | 投手 | 防2.93 | 16勝4敗 |
2012 | 野村 祐輔 | 広島 | 投手 | 防1.98 | 9勝11敗 |
2011 | 沢村 拓一 | 巨人 | 投手 | 防2.03 | 11勝11敗 |
2010 | 長野 久義 | 巨人 | 外野手 | 率.288 | 19本塁打 |
2009 | 松本 哲也 | 巨人 | 外野手 | 率.293 | 16盗塁 |
2008 | 山口 鉄也 | 巨人 | 投手 | 防2.32 | 11勝2敗 |
2007 | 上園 啓史 | 阪神 | 投手 | 防2.42 | 8勝5敗 |
2006 | 梵 英心 | 広島 | 内野手 | 率.289 | 8本塁打 |
その中で、復調してくれば、投手10勝のボーダーラインに近づける、もしくは超えられる可能性がある現在5勝の横浜DeNA・今永昇太投手。
もしくは阪神の高山俊選手あたりが有力になってくるでしょう。
ただ、現状の成績では、残り試合を考えると、復調のペースを挙げなければ苦しい状況には変わりありません。
その他、野手では、打率こそ2割3分台ですが、捕手としてチームの守備の要となっている横浜DeNAのドラフト4位・戸柱恭孝選手も候補の1人でしょう。
高山選手同様、戸柱恭孝選手にも6年ぶり野手新人王に期待がかかります。
またルーキーではありませんが、新人王の権利を持っている選手としては、阪神で伸び盛りの若手として期待される北條史也選手。
北條 史也(ほうじょう ふみや)
生年月日 | 1994年7月29日(21歳) |
出身地 | 大阪府堺市南区 |
身長 | 177cm |
体重 | 75kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2012年 ドラフト2位 |
成績 | 試67 安47 率.264 本1 点13 盗3 |
2016年7月17日(日) 現在
そしてパンチ力のある打撃でアピールしている広島・下水流昂選手あたりが候補に挙がってくるでしょう。
下水流 昂(しもずる こう)
生年月日 | 1988年4月23日(28歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市青葉区 |
身長 | 178cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2012年 ドラフト4位 |
成績 | 試25 安20 率.345 本4 点14 盗0 |
2016年7月17日(日) 現在
投手では、中日のドラフト4位・福敬登投手が中継ぎとして、50試合以上に登板するようになってくれば、候補に挙がってくるのではないでしょうか。
また中日の3年目・祖父江大輔投手がここへ来て中継ぎで安定感を見せ、まだ18試合の登板ながら、防御率は0.47と驚異の数字。
登板試合を伸ばしてくれば、意外なダークホースとなるかもしれません。
下水流昂選手、祖父江大輔投手ともに28歳なので新人王獲得には相当な成績が求められますが・・・
祖父江 大輔(そぶえ だいすけ)
生年月日 | 1987年8月11日(28歳) |
出身地 | 愛知県名古屋市中川区 |
身長 | 175cm |
体重 | 78kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2013年 ドラフト5巡目 |
成績 | 登18 0勝0敗 投19 振14 防0.47 |
2016年7月17日(日) 現在
セ・リーグ新人王最有力候補
評価 | 選手 | 球団 | ポジション | 成績 | |
---|---|---|---|---|---|
A | 今永 昇太 | DeNA | 投手 | 防2.48 | 登12 5勝5敗 投72.2 振74 |
A | 高山 俊 | 阪神 | 外野手 | 率.270 | 試80 安77 本2 点31 盗4 |
A | 戸柱 恭孝 | DeNA | 捕手 | 率.232 | 試75 安53 本1 点12 盗0 |
B | 福 敬登 | 中日 | 投手 | 防4.99 | 登24 1勝1敗4H 投39.2 振27 |
B | 岡田 明丈 | 広島 | 投手 | 防3.03 | 登11 2勝3敗 投62.1 振39 |
C | 原 樹理 | ヤクルト | 投手 | 防5.91 | 登13 2勝8敗 投67 振33 |
C | 小笠原 慎之介 | 中日 | 投手 | 防3.18 | 登5 0勝1敗 投17 振11 |
C | 北條 史也 | 阪神 | 内野手 | 率264 | 試67 安47 本1 点13 盗3 |
C | 青柳 晃洋 | 阪神 | 投手 | 防3.57 | 登5 2勝1敗 投22.2 振15 |
D | 桜井 俊貴 | 巨人 | 投手 | 防8.31 | 登1 0勝4敗 投4.1 振5 |
D | 板山 祐太郎 | 阪神 | 外野手 | 率.228 | 試29 安18 本0 点4 盗1 |
D | 下水流 昂 | 広島 | 外野手 | 率.345 | 試25 安20 本4 点14 盗0 |
D | 祖父江大輔 | 中日 | 投手 | 防0.47 | 登18 0勝0敗 投19 振14 |
2016年7月17日(日) 現在