2016年夏の高校野球の出場49校が出揃いました。
実は今年の高校生はプロスカウトが注目する投手が多いとも言われています。
もちろん、今大会にも注目投手が登場します。そんな甲子園注目投手を紹介していきます。
寺島成輝投手(大阪・履正社高)
プロスカウトも注目する高校生左腕の寺島投手。
激戦区の大阪府予選を勝ち上がる原動力となりました。
大阪では、大阪桐蔭高の高山優希投手が注目されていましたが、今やその評価は寺島投手の方が上とも言われています。
何と言っても、実戦力の高さが魅力で、最速149キロのストレートにスライダー、カーブなど多彩な変化球をコントロール良く投げ分け、フィールディングやけん制も上手い投手です。
高校生左腕とはいえ、プロでも即戦力として期待できるのではないかと思われるほど。
強豪ひしめく大阪予選の決勝戦で金光大阪高に完封勝利!
激戦を勝ち抜いてきたその投球術を活かせれば、強打の攻撃力をバックに、優勝を十分に狙えることでしょう。
寺島 成輝(てらしま なるき)
出身校 | 履正社(大阪府) |
出身地 | 大阪府高槻市 |
身長 | 183cm |
体重 | 86kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
球速 | MAX149km |
球種 | スライダー・フォーク・カーブ・チェンジ |
大阪府予選投手成績
試合数 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4試合 | 29 | 13 | 43 | 10 | 1 | 0.31 |
藤平尚真投手(神奈川・横浜高)
今年の高校球界でトップクラスの剛速球を投げ込む投手といえば、横浜高の藤平投手でしょう。
高校2年生の秋には151キロを計測し、現在は最速152キロを計時します。
現在、横浜高は石川投手との2枚看板となっており、神奈川県予選でも使い分けながら起用されてきました。
完投するというよりも、マウンドである程度のイニングの間、自慢のストレートで相手を力づくで抑えるというピッチングが持ち味です。
投げるたびに成長し、その球速を上げている右腕が、甲子園の舞台で持ち味の150キロ台のストレートで相手をねじ伏せるか注目です。
藤平 尚真(ふじひら しょうま)
出身校 | 横浜高(神奈川県) |
出身地 | 千葉県富津市 |
身長 | 185cm |
体重 | 83kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
球速 | MAX152km |
球種 | スライダー・フォーク・カーブ |
神奈川県予選投手成績
試合数 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6試合 | 22.2 | 11 | 30 | 8 | 6 | 2.38 |
高橋昂也投手(埼玉・花咲徳栄高)
左腕で剛速球を投げ込む投手として注目されているのが高橋昂也投手です。
左腕から繰り出すストレートは最速152キロ。
150キロを超えるストレートと言うだけでも魅力ですが、それが左腕となると、プロ野球でも希少価値があります。
春のセンバツにも出場しましたが、熊本・秀岳館高を相手に6回10安打と打ち込まれ、悔しい初戦敗退を喫しました。
その悔しさを胸に、埼玉県大会の決勝では聖望学園高を完封し、甲子園の切符をつかみました。
どんどん三振を奪えるストレートと春からレベルアップした投球術で今度こそ甲子園を舞台に旋風を巻き起こせるか注目です。
埼玉予選は、脅威の防御率0.00!
高橋 昂也(たかはし こうや)
出身校 | 花咲徳栄(埼玉県) |
出身地 | 埼玉県久喜市 |
身長 | 181cm |
体重 | 83kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
球速 | MAX152km |
球種 | スライダー・フォーク・カーブ・スクリュー・ツーシーム |
埼玉県予選投手成績
試合数 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6試合 | 37 | 11 | 52 | 2 | 0 | 0.00 |
高田萌生投手(岡山・創志学園高)
高校生はわずかな期間で一気に成長する可能性もあります。
福岡ソフトバンク・松坂大輔投手とフォームが似ていることから、「松坂2世」と評価される高田萌生投手もその1人。
チーム初のセンバツ出場を果たした立役者であり、しかも春夏連続出場の切符もつかみました。
岡山県予選では自己最速を上回る、今季の高校生では最速クラスの154キロのストレートを投げ込みました。
また3回戦からはずっと完投勝利を達成しています。
暑い夏場でも乗り切ることが出来る完投能力とスタミナを手に入れ、春以上に進化している右腕が、甲子園でどんなストレートを見せるか、楽しみな存在です。
高田 萌生(たかだ ほうせい)
出身校 | 創志学園(岡山県) |
出身地 | 岡山県新見市 |
身長 | 178cm |
体重 | 75kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
球速 | MAX154km |
球種 | スライダー・カーブ・チェンジ |
岡山県予選投手成績
試合数 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|
5試合 | 38 | 22 | 33 | 8 | 3 | 0.71 |
まとめ
もちろん、先ほど挙げた選手に以外にも注目戦がたくさん出場する夏の高校野球。
ただ、夏は投手が良ければいいというものではけしてありません。
投打の総合力が高いチームが優勝する傾向にあります。
ですが安定感のあるエースがいることは、その高校にとって大きな強みであることは間違いありません。
高校生は短期間で一気に成長するだけに、この夏、今までは隠れていた逸材が、いきなり旋風を巻き起こすかもしれません。
それもまた夏の高校野球の醍醐味でしょう。