和歌山の強豪としておなじみの智弁和歌山高校。
2年ぶりの夏の甲子園は実に22回目の出場となります。
夏の甲子園は過去に2度制覇した経験も。
全国屈指の強豪である智弁和歌山高校の今年の夏の戦力、そして22回目の出場決めるまでの経緯を見ていきましょう。
夏の甲子園 結果 ( 2017年成績 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 興南(沖縄) | ○ | 9-6 |
二回戦 | 大阪桐蔭(大阪) | ● | 1-2 |
智弁和歌山高校の実績は?
全国大会の戦績 -智弁和歌山高(和歌山県)2年ぶり22回目の出場
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 11回 | 21勝10敗 | 1 | 2 | 3 |
夏の選手権 | 22回 | 36勝20敗 | 2 | 1 | 1 |
甲子園通算 | 33回 | 57勝30敗 | 3 | 3 | 4 |
和歌山予選の戦い ( 2017年 )
和歌山県大会では2回戦からスタートした智弁和歌山高校。
初戦12得点、3回戦10得点ともにコールド勝ちで準々決勝に進みます。
田辺工高戦 ( 準々決勝 )
そして準々決勝の田辺工業高校との試合では15点と3試合連続で2ケタ得点を奪い自慢の強力打線が火を噴きました。
特に準々決勝は初回から毎回得点を奪い、5回コールドと格の違いを見せ付けるような試合展開。
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
● 田辺工 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||||
○ 智弁和歌山 | 2 | 3 | 2 | 8 | x | 15 |
市和歌山高戦 ( 準決勝 )
準決勝は夏の甲子園に5度出場経験がある市立和歌山高校。
和歌山県下を代表する強豪校同士に相応しい接戦となりました。
8回を終わって4−3と、智弁和歌山高校がわずか1点のリードでしたが、9回に一挙4点を奪い、一気に試合を決めました。
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ 智弁和歌山 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 |
● 市和歌山 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 |
紀央館高戦 ( 決勝 )
決勝戦は選抜3度出場経験がある紀央館高校との対戦となりました。
初回に智弁和歌山高校は主砲の林選手の2ランで 先制しますが、すぐに追いつかれてしまいます。
その後、両校の投手が譲らない投手戦となりましたが、7回裏に4番・蔵野選手のタイムリーで勝ち越し。
そのまま逃げ切り、2年ぶりの夏の切符をつかんだのです。
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
● 紀央館 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
○ 智弁和歌山 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 |
選手権和歌山県大会 ( 2017年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
二回戦 | 神島 | ○ | (6回コールド)12-2 |
三回戦 | 和歌山南陵 | ○ | (8回コールド)10-2 |
準々決勝 | 田辺工 | ○ | (5回コールド)15-1 |
準決勝 | 市和歌山 | ○ | 8-3 |
決勝 | 紀央館 | ○ | 3-2 |
そんな智弁和歌山高校は強力打線が大きな武器。
和歌山県大会でも序盤から2ケタ得点での圧勝を何度も決めるなど、強力打線がチームを引っ張りました。
ただ、試合が進むにつれて、徐々に得点能力が下がってきたのは確か。
そこを4人で背負ってきた投手たちが抑えていけるかが、夏の甲子園で勝ち進むために必要になってきそうです。
智弁和歌山高校の注目選手は?
強打の智弁和歌山高校打線で、とりわけ注目されているのが3番・サードを守る林晃汰選手です。
2年生ながらクリーンアップを任されている左のスラッガーである林選手は決勝戦の紀央館高校との試合でも一発を放ち、パワーのあるバッティングを見せています。
林晃汰(はやし こうた)3年 – 智弁和歌山:180cm84kg 右左 三塁手
投手は左右2人ずつおり、継投を中心に和歌山県大会を乗り切ってきました。
プロが注目するほどの目立つ選手はいませんが、それぞれが持ち味を出しています。
平田龍輝投手は183センチの長身から最速140キロのストレートを投げる右投手。
平田龍輝(ひらた りゅうき)2年 – 智弁和歌山:183cm81kg 右右 投手
黒原拓未投手は決勝戦で9回途中まで2失点という好投で優勝に導いた左腕です。
黒原拓未(くろはら たくみ)3年 – 智弁和歌山:172cm72kg 左左 投手
まとめ
今年の夏は大きく目立つ選手はいないものの、チームとしての総合力で勝ち進んできました。
その結束力で甲子園をどこまで勝ち進むことができるか。
過去2回の優勝を誇る智弁和歌山高校がどのような試合を見せるかが注目されます。