出典:http://blog.livedoor.jp/
2015年のプロ野球、セリーグの本塁打王は東京ヤクルトの山田哲人選手でした。
2015セ・リーグ ホームラン王・本塁打王 トップ10
順位 | 選手 | 球団 | 本塁打 | 打率 | 打点 | OPS |
1 | 山田哲人 | ヤクルト | 38 | .329 | 100 | 1.027 |
2 | 畠山和洋 | ヤクルト | 26 | .268 | 105 | .815 |
3 | ロペス | DeNA | 25 | .291 | 73 | .843 |
4 | 筒香嘉智 | DeNA | 24 | .317 | 93 | .922 |
5 | 福留孝介 | 阪神 | 20 | .281 | 76 | .824 |
6 | 丸佳浩 | 広島 | 19 | .249 | 63 | .777 |
6 | エルドレッド | 広島 | 19 | .227 | 54 | .781 |
8 | ゴメス | 阪神 | 17 | .271 | 72 | .787 |
9 | 長野久義 | 巨人 | 15 | .251 | 52 | .725 |
9 | 阿部慎之助 | 巨人 | 15 | .242 | 47 | .784 |
トリプルスリーも達成した山田選手ですが、実は日本人選手に限ってみると、
セリーグでは2008年、当時横浜ベイスターズに在籍していた村田修一選手以来、
7年ぶりのことでした。
セ・リーグ過去10年のホームラン王・本塁打王
年度 | 選手 | 球団 | 本塁打 | 打率 | 打点 | OPS |
2015 | 山田哲人 | ヤクルト | 38 | .329 | 100 | 1.027 |
2014 | エルドレッド | 広島 | 37 | .260 | 104 | .873 |
2013 | バレンティン | ヤクルト | 60 | .330 | 131 | 1.234 |
2012 | バレンティン | ヤクルト | 31 | .272 | 81 | .958 |
2011 | バレンティン | ヤクルト | 31 | .228 | 76 | .783 |
2010 | ラミレス | 巨人 | 49 | .304 | 129 | .951 |
2009 | ブランコ | 中日 | 39 | .275 | 110 | .880 |
2008 | 村田 修一 | 横浜 | 46 | .323 | 114 | 1.062 |
2007 | 村田 修一 | 横浜 | 36 | .287 | 101 | .929 |
2006 | ウッズ | 中日 | 47 | .310 | 144 | 1.037 |
この間の6シーズン、本塁打王を獲得したのは、
2009年の当時中日のブランコ選手、2010年は現在横浜DeNA監督のラミレス選手。
2011年から13年の3年間は東京ヤクルトのバレンティン選手、
そして2014年は広島のエルドレッド選手と、
外国人選手は本塁打王のメインとなっていたのです。
果たして2016年はどうかを占ってみましょう。
OPSで見る本塁打王候補の比較
OPSという指標をご存知でしょうか。
プロ野球には様々な指標があります。
メジャーなものとしては打率、出塁率、得点圏打率といったところでしょう。
OPSとはそんな指標の1つで、出塁率に長打率を足したものとなります。
出塁率はヒットだけでなく、四死球など、打席に対する出塁した割合を出します。
一方で長打率は1打席でどれだけの塁を奪えるかという割合を示したものです。
シーズン 歴代OPSランキング
順位(年度) | OPS | 選手 |
球団 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
1位(1974) | 1.293 | 王貞治 | 巨人 | .332 | 107 | 49 |
2位(1986) | 1.258 | R.バース | 阪神 | .389 | 109 | 47 |
3位(1973) | 1.255 | 王貞治 | 巨人 | .355 | 114 | 51 |
4位(1985) | 1.244 | 落合博満 | ロッテ | .367 | 146 | 52 |
5位(2013) | 1.234 | バレンティン | ヤクルト | .330 | 131 | 60 |
6位(1986) | 1.232 | 落合博満 | ロッテ | .360 | 116 | 50 |
7位(2002) | 1.223 | カブレラ | 西武 | .336 | 115 | 55 |
8位(1967) | 1.211 | 王貞治 | 巨人 | .326 | 108 | 47 |
9位(1966) | 1.210 | 王貞治 | 巨人 | .311 | 116 | 48 |
10位(1976) | 1.204 | 王貞治 | 巨人 | .325 | 123 | 49 |
OPSはその割合が高いほど、塁に出る確率も高く、長打も打てる選手…
つまり強打者であることを意味します。
目安としては、出塁率と長打率の和が0.900を超えると、
素晴らしい打者ということになります。
例えば、2013年のセリーグで、
プロ野球史上最多のシーズン60本塁打を放った東京ヤクルト・バレンティン選手は
驚異の1.234というOPSをたたき出しました。
これは長いプロ野球の歴史でも5位に入るものでした。
この年の打率は.330、出塁率は.455、長打率は驚異の.779。
文句なしの成績であり、本塁打王もその数字に伴っているといえるでしょう。
2015年の同じく東京ヤクルトの山田哲人選手も同じことが言えます。
打率.329、38本塁打という成績を残しましたが、
OPSはセリーグの規定打席到達選手の中では唯一の1点台超えとなる、
1.027でセリーグトップとなっています。
OPSは出塁率が加味されるため、三振が多くて、打率も低いけど、一発を放つ魅力はある…
このような選手はOPSが多少低くても、本塁打王になる可能性はあります。
OPSが高ければ、必ず本塁打王になれるとは限りませんが、
1つの参考にはなるでしょう。
OPSの成績は本塁打王になれるかどうかの1つの目安ともいえるのです。
2016年セ・リーグホームランキングをずばり予想!
ではセリーグの本塁打王は果たして誰になるのか…その最有力は高打率をマークし、
しかもパンチ力がある東京ヤクルト・山田哲人選手であることは間違いありません。
シーズン最多本塁打比較
A | 山田哲人(ヤクルト) | 38本塁打(2015年) |
A | バレンティン(ヤクルト) | 60本塁打(2013年) |
B | エルドレッド(広島) | 37本塁打(2014年) |
A | ビシエド(中日) | 25本塁打(2012年)※MLB |
C | 坂本勇人(巨人) | 31本塁打(2010年) |
B | 筒香嘉智(DeNA) | 24本塁打(2015年) |
昨季、トリプルスリーを達成しましたが、
今季も2年連続で達成するのではないかという勢いがあり、
目下セリーグ本塁打王です。その力は非常に安定しています。
一方で東京ヤクルトのバレンティン選手、
広島カープのエルドレッド選手といったかつてのホームランキングの
活躍も見逃すことは出来ませんが、年齢的な不安もあり、
全試合を出場することは難しいでしょう。
そうなると、中日のビシエド選手が、今後も安定したパンチ力を見せれば、
十分に本塁打王候補にはあるはずです。
さらにOPSで見ると、巨人の坂本勇人選手、横浜DeNAの筒香嘉智選手も
十分に可能性があるでしょう。
特に、一発長打がある主砲であり、
ある程度の打率を残せるということ考えると、
筒香選手は山田選手を脅かす和製大砲でしょう。